傾聴ボランティア

傾聴ボランティアを始めてかれこれもうすぐ3年。

月1回1時間の細々活動

ずっと同じ近所の小さいディサービス施設

 

そもそもなぜ傾聴ボランティアかといいますと

営業マンとしてスキルUPにと

傾聴に興味を持ち、5~6年前に傾聴基礎講座を受けたのがきっかけで

それから断続的に傾聴の学校なるものに通い続け

その実務経験になればと思い

軽い気持ちで地域のボランティアグループに入ったというのが経緯

 

傾聴ボランティア=お話し相手ボランティア

というイメージを持たれがちだが

傾聴技術を学んでの傾聴ボランティアは奥が深く

認知症の進行具合を体感しながら、認知の方の思考に触れる

という経験をするとは思ってもみなかったというのが今の感想

認知症の方は、総じて昔の自由で幸せで楽しかった頃の思い出に浸れると

安心され心穏やかになるようです

心穏やかな時間に寄り添えるのが傾聴ボランティアなのかなと

 

今月お会いした方はその施設を利用始めたばかりの方です

いつものように昔の良い記憶はどこなのか、認知症はどの程度の方なのか探るように始めました

大概受け持つ方の事前情報は伺わず、今日はこの方お願いしますから始めるので

育った場所のこと、家族のこと、生活のこと、遊びのこと、趣味の話を基本にスイッチを押します

その方は口数は多く、チャキチャキと話すタイプでしたので

軽い認知症からか話は飛ぶものの

内容はだんだん広がるのかなと

気楽に接していました。

 

しかし、時間がたつにつれて

何かが違う、何かが違う、この方認知症とは何か違う

事実は話すけれど、想いを語らない

思い出せないのか 語りたくないのか・・・・

自分の親兄弟のエピソードはまだ話すが深くならず

自分の家族はいるのにしない・・・

 

どうしても気になり終了後スタッフさんに人となりを聞いてみた

90歳近いにもかかわらずご自分の家族に不安を抱えている方で

長年引きこもりの子供さんを抱えて暮らしてきたこと(現在も変わらず)

そのために精神が不安定になってしまっているとのこと

 

いつものように心穏やかになれるような時間に寄り添おうと

慣れ切った考えで入らせていただいた自分を恥じた

子供のことを心配し続け精神を病んでいる

この方の気持ちに寄り添えられたのだろうか

 

気軽に始めた傾聴ボランティア

まだまだ続きそうです

3年目の傾聴ボランティア体験記でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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