シニア生活支援のお話「伴さん!あのね!」

シニアの生活支援のお仕事は、何かといろいろな出来事があります。

今回は、何かあると電話をしてくる高齢女性のお話です。

 

その電話は必ず朝が早い

夜寝ながら、悶々と考えて考えて私に相談をしようと決めるからかなと想像する

今日は朝8時前

液晶に映し出された相手の名前を見て、今日はまだ遅いなと思う私もワタシである

以前7時前があったからだ

そして決まって

「伴さん!あのね!」

から始まる。

で、声のトーンは低い

今日の話は、入所している施設でのトラブルの様子

今回はかなりヘビーは話だった

 

病院などで外出していると、スタッフが室内に入り物が取られる

自分はブラウスを取られた

他の方はブランドのバックを取られた

一度喧嘩してから、スタッフが嫌がらせをする

おばあちゃんが多いから、男のスタッフが次々と手玉にとろうとする

笑いものにする

独りで食事をさせられた

 

などなど

延々と20分

この方の携帯の契約は10分以内は無料ということは知っているので、通話料が気になる

この方の思考回路の傾向は

認知症ではないが、被害妄想的な感じがある

我は強いが、普段は朗らかで人当りも良い

80歳近くまで独身で生きてきたこともあり、保身なのか

一度嫌な事があると、被害妄想が加速し、後先考えずに攻撃的になるところが少々ある

耳も少々遠いので想像で悪い思考が加速する

前にも、事実よりかなり誇張された時もあった

今回も聞きながら、どこまで真実なのか

それとも想像で膨らんだ話なのか、主訴は何なのか

とりあえず傾聴の態度で聞く、ひたすら聞く

最後に、コロナ落ち着いたら

行きます!ということで電話を切ることができた

少し落ち着いたかなと、おもいつつ

厄介だな。。。。。。。。

 

で2日後

また朝から電話

今日も8時前

そして

「あのね・・・・・」

 

昨日マッサージに出かけたうちに、またやられた・・・・

半袖のブラウスを取られた

半袖少ないのに取られて困る

また他の入所者の被害の話

72歳の若い方は、外出して戻ったら、枕カバーに体液!?がついていた

お茶を飲もうとしたら変な味がした

証拠だから捨てずに取っておくように指示した

自分よりしっかりしている方も被害にあっているから本当だ

コロナで室内には入れないが、外の公園で会うのはできるから相談に乗って!!

被害者集めるから!!

 

しれっと『体液』というセリフをはさみ、2回連呼した

高齢女性の枕に、ムラムラ!!と想像し苦笑

一応平静に聞き続ける私

 

さーどうしましょう。

とても厄介だな~と思いつつ

本当だったらと思うと、喜々と作戦考え始める自分もいる

 

さてさて

笑い話で終わればいいが

結末はまた後日。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

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