詐欺電話

後見人をしているお宅の訪問している時に玄関先の電話が鳴った
必要以上に電話は鳴らない家だ
「私出るね」 と言い 代わりに電話に出た
「警視庁のものです 昨日 三井住友銀行の口座を不正に使用されたとお電話いただき 被害届を出すご相談のことですが・・・」
明らかに詐欺の電話である 男性で少し若い感じだ そもそも三井住友銀行の口座は持っていない
一応話を聞いてみようと
「それで?」
「ご本人と直接 あなたご本人ではないですよね 昨日ご本人からお電話いただき あなたのお名前は?」
などど押し問答 互いにヒートアップ
普通なら ターゲット以外の面倒っぽい人が代わりに電話に出たら 即電話切るのに 引かない野郎だ
「私は 後見人で 今日たまたま家に来て・・詐欺の電話ですよね」
後見人と言えば 詐欺だと言えば 怯んで電話を切ると思ったのに 怯まず責め立ててくる
「昨日ご本人から電話をいただき 被害届出したいと言われ たまたま?昨日は居なかったですよね ご本人を・・・」
「だから私は 後見人です 後見人ってわかりますか?認知症があるから後見人つけるんです 本人から電話はすることはできないので 電話で相談することは絶対にありません」
「わかりますよ 後見人 で、あなたは何ですか・・・」と 声も強くなり さらにヒートアップ
後見制度の仕組みもわかっていない様子 警視庁のエリートならありえない 認めないなら
「だったらどこの部署ですか 電話番号教えてください こちらから確認の電話をしますから」
「電話番号はないです」
「??」 どう考えても詐欺だろ お前!!
「詐欺の電話ですから 切ります」
なんで引かない 面倒だ
ガッチャン!!!
遠のく受話器から 相手の怒る声が聞こえてきた
なんと
なんと
切ったそばからまた電話がかかってきた
さっきの野郎からだろう
なんてしつこい 気が強い 詐欺の電話をしている後ろ冷たさはないのだろうか
とにかく出ないでやり過ごした
その後かかってきたかは 本人に聞くと かかってこないとは言うが
とにかく 出来事を忘れてしまうので 本当のところは分からない
前に リフォーム訪問販売に狙われ高額な費用を払ってしまったことがあった
その後給湯器の営業も受け、契約してしまったこともあった 幸いクーリングオフでキャンセルをしたという経緯ある家だ
名簿が出回り ターゲットになっているのだろう
対策が必要だ
払えるお金は持っていないとはいえ やはり心配だ
登録番号しか電話が鳴らない機種の電話機に買い替えようか あれこれ考える
