相続手続き

人が亡くなると様々な手続きがある
一般的に、銀行や税理士司法書士が受任したい相続手続きは 財産のある資産家だ
なので資産家でない一般的な生活の方は、銀行も税理士も司法書士もアドバイスすらせず
本人も「残す財産ないから 役所がやるから」と対策の必要性を知らぬまま亡くなる
財産ないとはいえ 必ず数十万とか数百万を残して亡くなるのが常だ
近くに親族がいれば 特に子供であれば何とか手続きはしてくれるだろう
いない場合 少ないとはいえ 数十万円でも残った預貯金をどうするか
そして、各種契約の解約はだれがするのか ライフライン 保険 携帯電話
現状、どこかしこも「相続人様代表の方にお手続きお願いしています」
と言われる
相続人様代表者に頼れる世の中でなくなりつつなのに、相続人でないと手続きは進まないのは
もう無理難題の域だ
相続人も そもそも 高齢 疎遠 どこにいるのか分からない 認知症 動けない と
誰かが間を取り持たない限りは進まないのは明らかだ
前に、死後10年 手続きを放置していた方の相続人の一人からの相談を受けた
その相続人の一人に突然裁判所から賃貸マンションの明け渡し訴状が届き賃料未納分数百万の請求が届いた
何事かと紐解き始めたら、何度も重要な書類は届いていたにも関わらず放置していた結果だった
また 電話の解約もされおらずこの10年間基本料が自動で引き落としされ続いていた
相続人全員で、手続きを放置していた結果だった
相続人がいない 疎遠 という事情を抱えている方に
公正証書遺言書の作成や死後事務委任契約の作成を勧めている
任意後見契約書も作成しておくと、亡くなった直後からすべて滞りなく手続きができる
頼れる親族がいない方、親族に頼りたくない方にはぜひ準備しておくとことで 心配事は減る
相続人不存在のAさんは 任意後見契約 公正証書遺言書 死後事務契約書 を準備し4年後亡くなった
公正証書で準備していたので、その書類は大概効力を発揮する が・・・・・
「遺言執行人で死後事務委任者ですが、火災保険の解約手続きをお願いしたい」
保険会社「相続人代表者の方に手続きお願いしています」
「??!!!」
相続人がいないから、頼れないから 本人の意思で公正証書で書類を作成し託しているのに それでも
相続人でないと手続きできないと開口一番に言われると本当にがっかりする
今年になってすでに支援している方が5名も亡くなりそれぞれ何等かの手続きをお手伝いをしている
人生を終う手続きは 誰しも行わないとならないわけで
このご時世
亡くなったという事実をもって手続きを簡便にしてもらえないかと毎回感じている
高齢 疎遠 どこにいるのか分からない 認知症 動けない
そんな状態の相続人には煩雑で酷な手続きでしかない 放置につながるもの理解できる
法整備から変えてもらわないとだ
夫婦別姓や皇室跡継ぎ問題すら何も進まない状況で いつになったら少子超高齢社会に合う仕組みになるのか
期待はできないな~

