相続相談会
相談員をして思うこと
無料の相談会に参加される方は、相続対策や終活にとても意識が高い方々です
とはいえ大概は、
まずどうしたら良いのか分からない、自分は対策が必要なのか必要ないのかを聞きたい
という方が多いですね
そして、必ずいらっしゃるのは
「自分亡きあと相続争いがあるはずない、あるわけない 子供達も仲いいし財産は自宅と少しの現金だけだからともめるはずない」
と半ば信じている方
また、感心する方では
本や雑誌を参考に自力で対策始めたけれど、一応専門家の意見を聞いてみよう。。。。
という行動派も必ずいます
そして必ず、
つつましい生活で貯めた、かなりまとまった財産を相続税にかからないように子供達に譲る方法を知りたい
という方もいらっしゃいます
もちろん、相続争いになりそうですね
という方もいます
短い時間ではありますが、専門家として親身にアドバイスいたします
でも、アドバイス通りに実行するかどうかまでは見届けるケースはほんの一握りです
アドバイス通りに実行することはシニアにはどうしても難儀ですから
相談会の後は、実はその後が気になります
複雑な制度と高度な知識、横断的に専門家を関る必要があるなど相続の専門家でさえも勉強をし続ける必要があります
ですので、アドバイスの最後には専門家に頼るほうが早くで確実ですと伝えます
後日連絡いただければ是非専門家をご紹介いたします
と伝えることもあります
無料の相談会の時には大概満足気な顔で帰られます
でも、残念なことにシニアの特性は
家に帰るころには、そのモチベーションが元に戻ってしまうこと
争いでなければ、現状維持でやり過ごす傾向があります
とても仕方ない心理ではあります
そうこうしているうちに体調が。。。というのが今の現実
そして案の定相続で揉めることになると、専門家は、揉める前にやりようがあったのにね~と、心の中でつぶやきます
まだまだ相続の仕事は 資産をたくさんお持ちな方の対策か、相続が発生してからが主流です
先日の相談会でお会いした方々が気になっています
せっかく相談したいと門戸を開けて来たのだから、アドバイスを頼りに満足いくよう絶対行動に移してほしい
今なら、心休まる残りの生活をデザインすることができるのに
と。
自分の生き様の終いは専門家と共に対策を考え実行し、そしてきちんと後世に伝えることまでである
と意識へ変えていくことができれば
これから迎える超高齢化社会を賢く世代交代していく知恵なのではないかと
思った次第でございます