相続と保険

地域包括支援センターからの紹介でのお仕事

 

息子さんを先に亡くした90歳のお母さん

口数の少ない70歳の息子を病気で亡くなってしまった

幸いなことにお母さんは腰は曲がっていても身体は達者で、認知症もなくしっかりしていた

一人息子で孫もおらず、相続人は90歳の母親だけ

手続き自体は複雑ではないが、保険の手続きや名義変更など最低限のお決まりの手続きをしなくてはならなく

さすがに独りではできないと、地域包括支援センターから見かねて支援の依頼がはいる

地域包括支援センター担当者との暗黙の目指すところは、

相続手続き後、90歳過ぎたお母さんの独居生活支援までが私に課せられた仕事範囲である

 

シニアの相続手続きは、書類探しから始まる

どこに何があるのか分からないからとても時間がかかる

最初は家の中を自由に探さしてもらえない

信頼関係が出来てこちらの要望に合わせて動き、触らしてもらえるまでに時間がかかる

中には足らない書類を再発行で郵送してもらっても

届いていないと言ったり

探す時間も説明する時間も相当かかる

そして世間話や息子さんの思い出話を聞く時間のほうが長い

手続き自体は簡単なはずなのだが、滞在時間がやたらと長くなる

 

生前息子は母親と同居ではあったが、何かとお金には苦労していたと母親は言う

生活費を母親に頼ることはない優しい息子さんだった 細々と自営を続けていた

離婚理由もお金の問題だった

そしてお金に恵まれることなく亡くなった

母親は可哀想だったと嘆いていた

晩年は、少ない年金から長くなる入院や通院費用を出し、薬 タクシー代などを出し

どうしても足らなくなると、母親に申し訳なさそうに出してもらうこともあった様子

 

状況がつかめてきて分かったことは

保険に多く加入していたことだった

月々の掛け金も相当だった

母親より先に息子が亡くなったので、受取人は母親だった

今回の手続きでは全部で2,000万円近い死亡保険金が入った

90歳で2,000万円を手にして使いきれるわけがない 夫の遺族年金も十分にあるし預貯金もある

質素に生活することが板についている

残れば甥姪に相続されるだけである

掛け過ぎ不必要な保険と言っても過言ではない

もし、順当に母親が先に亡くなっていたら、息子が亡くなった時の保険の受取人は誰になったのか

これまた本当に不必要な保険である

生前に解約し自分のために使うことができればまだ良いが、70歳を過ぎる息子が自発的に行動できるのか

そして最後に分かったのは、掛けている保険金の一部を担保にお金を借りていたことも判明

本末転倒!!

 

日々の生活費を欠くまでして保険金の払い込みのためにやり繰りしてきた

2,000万円もの大金は手にしたが生きたお金にはならなかった

残れば「棚から牡丹餅」

そんな保険って意味あるのか

自分で考えて加入したのか、ライフプランを考えての契約行動なのか

それとも単に勧められての行動なのか

 

保険のコンサルタントの皆様 営業成績のためはそろそろ卒業してほしい

生きた保険を勧めてほしい

 

そんなことが言いたい出来事でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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