高齢と障害

お客様と病院通院のため、タクシーに乗っていた
○○街道ということで、それなりの車幅と交通量がある通りだった
左側の席から前進行方向を見ていたら
すぐ前方に男性の高齢者が路肩にたたずんでいた
その高齢者は ふと顔を上げ、車の往来を確認した 渡ろうとしている雰囲気だ
このタクシーが近づいてくるのは当然見えている距離だ
なにせ横断歩道でもなし 車幅もあり 車の往来も多い場所である
渡るはず・・・ない・・・?? えっ~~~! 渡る??? まじ!! ぎゃーーーー!!
と私だけでなく、タクシー運転手も 驚いた
まさかまさかだったが 少しのハンドル捌きで なんとか車体すれすれで回避できた
運転手も苦笑いだ
運転手いわく 直前に目は合ったし 車が近づいてくるのを分かっているだろうと思った と
でもなんとなく心配で慎重に観察していたら ふらっと出てきて ゥワーッ
タクシー運転手は 40代くらいの若手で 反応が良かったのも幸いした
タクシー業界に入る際の適正検査で ハンドル捌きの訓練で高得点だったしと少々自慢していた
シニアドライバーだったら 危なかったかもな~
当の高齢者 車体がすれすれで抜けていった時 顔を上げて 何があったのか?みたいは呆けた表情をしていた
車が走り去ったあと、後部窓からその高齢者を見た
なんと 止まらずノタノタと道路を渡りだしていた 丁度車の往来は途切れている
たぶん 車が来ないと思っていたのかもしれない
リュックを背負っている そこには 赤い障害者マークが
その赤がひときわ目立っていた
なるほど 何かの障害があるのかもしれない
視野の欠損が出る病気がある
脳梗塞 脳出血 緑内障 網膜剥離 網脈動脈閉塞症 などだ
今回の場合 右側から来る車が視界に入らなかった可能性がある
と勝手に想像する
にしても
どんな障害なのかは分からない中 今回の状況では 事故になるかならないかは 運だ
若いタクシー運転手で慎重な人だったのが良かった
もし ちょっと急いでいるとか 他のことで頭一杯とか 観察するまで気が回らない状況の運転手だったら
と思うと 惨事が起きたかもしれない
障害者マークは 背中にあるので 回避しようがないし 視野欠損だとしたら 運転手からは想像するのは絶対に不可能だ
残念だが こんな状況でも 事故となった場合 車側が悪者だ
車の往来の多い 車幅のある街道で 横断歩道でも信号もない 見通しの良い場所で 車が来ているのに
高齢者が 止まらないでふらりと横断してくる
という まさかの有り得ない想定も 視野にいれながらハンドルを握らないとならないのか
超高齢社会あるあるな出来事として普通になってしまったら
標識見落とし違反よりも 難易度高いな~と 思いつつ
この頃 自分も初老の域に突入したからか
もしかしたら数十年先 自分事の話になるかもしれないと
そんな 複雑な気持ちも芽生え始めている私である
