エアコン

今年の夏はいきなり始まった

そもそも雨が多いな~と思ったら「梅雨」宣言

梅雨始まったと思っていた矢先、やたら暑いぞ~と思ったら「梅雨明け」宣言

そしてカレンダーを見ると、まだ6月

やれやれ

早々に暑い夏が終わればいいのだが、ずっと長い暑い夏は勘弁してほしい

そしてテレビでは連日熱中症の注意喚起を連呼している

「室内では、エアコンの利用と水分補給はこまめに~」

身体から汗で水分が蒸発し、干乾びる上に、身体に熱がこもることで熱中症となる

特に、小さい子供は、体面積が小さい上に汗を多くかくため直ぐに干乾びてしまうので危険である

先日2歳の女の子がベビーサークルに入れられ、11時間放置された後熱中症で亡くなった痛ましい事件が起きたばかりだ

高齢者というと、体温センサーが老化で鈍感となるらしく自覚がないから厄介だと言われている

こちらが心配してアドバイスしても自覚がないので、改善するわけはなく

本人どこ吹く風である

 

私の東海村に住む89歳父親は、とんでもなく厄介なタイプだ

いまだに頑なにエアコンを入れない

入れないとはスイッチではなく、購入である

私が買うからと、強引に言っても

怒るというか怒鳴りだす始末である

「熱中症で死ぬよ」というと、「いつ死んでも構わない」と開き直る

手に負えない 好きにせい(怒)

毎年この攻防が繰り広げられるが、変わることはない

父親は暑くないらしいが、私たちは暑い

確かに私が小さいころは朝晩は涼しかったし、昼間でも30度超えたら今日は暑いと思う位だった

しかし 今は違う、昼間は都会同様の暑さである

幸い日本家屋なので風通しはいいが、熱風が通る

 

先日、通院支援で、世間話的に70歳男性にエアコンの使用と水分補給の話をした

なんと

「エアコンは寒くて使ったことがない」と言いだした

「熱中症なんて、エアコンに慣れた身体になったから罹るんだ」と自信満々に言う

いやいや、そうじゃなくて、と説明しても理解している素振りもなく、私は無力だ

水分補給も進んですることもなく、夕方に飲む発泡酒で水分補給?している風でもある

そこは川崎市内の狭い賃貸マンションだ、暑くないわけはない

平気なんて身体のセンサーが狂っているとしか思えないが

父親の例もあるので、どんなに何を説明しても変えることはないだろうなと、諦めるしかなく別れた

 

高齢者の家に訪問すると

大概エアコンはカタカタと音をたてて稼働しているケースが多い

そして冷房のはずなのに、くすんだ生暖かい風が出ている

冷えすぎ防止で温度高めの設定にしているのだろうと思うようにしている、が

タイミングを見計らって、電気代を見ると、案の定高めであることが多い

年金でギリギリ生活な人に限って、夏冬の電気代で生活費が圧迫するケースもある

エアコン控えめにとも言えないので、一応チェックする

エアコンのフィルターである

やはり案の上、がっつり埃がついている よくもまぁ~と驚くほど厚みをもってへばりついている

中にはタバコのヤニと埃が絡み合いキャラメル状となっているフィルターもあった

そういう家に限って、高い空気清浄機をおいていたりする

これじゃ、冷えないし、電気代も嵩むし 空気は綺麗なはずはない

やれやれ

逆に、キンキンに冷やしている人もいる

冷やし過ぎは身体の血の巡りが滞るから、血管が老化している高齢者にはあまりおすすめできない

が、生活スタイルは簡単に変えられないのが常

やれやれ

 

エアコンひとつとっても思う

「他人は変えられない」

そして、大概「やれやれ」からの奮起が仕事始めになりつつな高齢者支援の現場は熱い