老後

自分の老後の姿をイメージすることが必然的に多くなってきた

超高齢現役突入は、あと約30年後だ。どんな姿になっているのだろうか

考え始めると、途中でフリーズし思考はSTOPする

これを何年も繰り返しているうちに、何もしないまま超高齢者に突入していくのであろう

 

この2か月間に、ご支援している方の高齢者施設入所のお手伝いが立て込んだ

サービス付き高齢者住宅1人、グループホーム2人

今週には、独居で認知症男性の方の入所についてのケア会議に参加する

そして今月末には、この上ない拒否が強い頑固な父親がやっと観念し、近所の高齢者住宅に入所することになった

見学や問い合わせやり取りもこの2か月で10か所以上もなる

5人全て80代だ

そして全員、拒否から始まり入所までの道のりはかなり険しく、御親族と力を合わせあの手この手の作戦を考えその気にさせてなんとか実現できた

認知症の方だと、残念ながら拒否しかない 話をしてその気にさせて納得するなんてまず難しい

亡くなった私の母は、介護福祉士の資格をもちプロフェッショナルに仕事をしてきた。なので前々から「自分が認知症になったら迷惑かけたくないから施設にいれてちょうだい」

と口にしていたが、いざそれなりにいっぱしの認知症になり徘徊もし始めたので、施設入所をすすめてみた

「認知症でないし、大丈夫!」そんなもんです(苦笑)

とうとう自宅で介護サービスも受けることも拒み倒して亡くなった

 

拒否の強い、認知症の方をグループホームにお連れする時、どうしても誤魔化してお連れすることになる

「お風呂の日だって!タオル着替えリュックに入れてね~」

「歯医者さんでレントゲン撮る必要があるから 歯を治して美味しいもの食べましょう」

と怪しまれないよう車に乗せる

罪深い気もしないではないが、自宅生活も限界で危険な状態だからと奮い立たせて送りだす

グループホームでの初夜、帰宅願望が炸裂し暴れるのではないかと冷や冷やしていたが

すんなり大人しく生活が始まり皆拍子抜けした

受け入れて馴染んだのではなく、認知症も進み「騙されて連れてこられた 家に帰らないと」

という思考感情にならないというのが正解だろう

 

高齢で拒否が強い方がサービスも受けず自宅で独りで生活していると、いろいろな問題が裏ではおきる

お酒が好きな人が認知症が進むと、飲む加減ができなくなるのか、水代りに飲み急性アルコール中毒で倒れ救急搬送だれた方もいる

施設で介護していただくことで、身体の異常が見つかることもある

拒むからと本人の意思を尊重し自宅生活を続けていたら、もっと深刻な病状になっていたかもしれないと考えると、気持ち救われる

 

自宅生活では、気ままに暮らすことで横になることも多く、食べ物も不規則なことから体力が落ちている場合も多い

また大概風呂に入らない

驚くが、何か月もだ

風呂は体力も使うし、独りだと余計面倒になる 風呂場を覘くと使えない状態も多い

しかし施設にお世話になると、1日3回は最低でも食堂までは歩くし、風呂には安心安全に入れる

何より、規則正しく栄養のある食事をとることができる

年末にサービス付き高齢者住宅に入所された方は

歩くのも足がすくんでヨレヨレだったが、規則正しい生活を手に入れこの1か月でみるみる体力も戻り、歩も安定したと聞いた

何より電話での声も張りが出てしっかりしていた

数か月ぶりの風呂にも入り、気持ちよかったと言っていたらしい

遊びに来てと言われているので、お会いできる日がとても楽しみだ

 

認知症ではない、この上ない頑固な89歳父親がとうとう観念し、施設入所を了承した

丁度一番近い高齢者住宅の空きが出たというタイミングでもあった

今までは、何を話しても、全く受け入れず、自宅での介護サービス導入すら拒んだ

元々、運動習慣や趣味もなく一日家で座っている生活だったので、体力は落ち、関節は固くなる一方にもかかわらず

どんなにアドバイスしても話しても、ケアマネージャーや叔母たちから言われても生活を変えようとしなかった

案の上、この冬には筋肉や関節は固まり、立つのも歩くのも自宅で独りでの生活の限界を極めるようになり、とうとう観念した

尻もち転ぶ、頭をぶつけて傷になるなど本当に限界である 当然風呂にも入れず、足は黒く顔もすすけている

トイレにも間に合わないようになったり、排泄の粗相が一番堪えるようだ

認知症ではないからか、家族にも親族にも恥をさらすのが辛いらしい 当然だ

前々から言っているのに今更何を言っているのかと思うが、大きな事故にならぬ前に自ら決心できて良かった

 

日々、いろいろな方ケースの高齢者の生活支援をしていると

自分がその時になった時、どうしておけばいいのか どういう心構えをしておけばいいのか気になるようになった

まずは

①まとまったお金

②何がどこにあるのか、そしてどうして欲しいのか分かりやすくしておく そしてそれを家族に教えておく

③体力と健康

④認知症になった時にどれくらい素直に家族に委ねることができるのか対策を考える

 

拒否が強い輩になりそうで心配だ 自宅に固執することなく、早々に高齢者専用住宅に引っ越しする気になるだろうか

でも悠々自適に生活するには、それなりのお金がないと難しい 今から貯められるのか

そして自分の老後も心配だが、

『息子たちが高齢になった時貯金も年金も充分にないだろうから、それなりに残しておかないと』と自分亡き後の息子達の心配も始まる

ということで、やはり < 1にお金 2にお金 >

なのかもしれない

と思うこの頃であるが、ここまで考えてはSTOPの繰り返し

自分の老後どうなることやら